ホワイトバンドに流れた金で何が出来たか?


 ホワイトバンドの出荷数が200万本を超えたようだ。

 ホワイトバンドの売り上げはほっとけない世界のまずしい人達へは直接的には使われない。 そこでホワイトバンドの売り上げを、ほっとけない世界のまずしさが説明している3秒に1人亡くなるような子供達に対して直接的な活動に回したら、どれだけの成果を上げられるのか試算してみた。

 まず、ホワイトバンドの売り上げを算出する。
 ホワイトバンドの出荷数は200万本。 これが全て300円で売れきったと仮定すると、
 200万[本]×300[円/本]=6億[円]
 よって、ホワイトバンドの売り上げは6億円。

 次にこの6億円を、ユニセフの活動に当てたと仮定する。

試算1:かぜをこじらせて、あるいははしかなどの感染症から肺炎になり死亡する乳幼児は年間250万人。 それを防ぐための肺炎に効く抗生物質は、1人5日分で約30円。 6億円あれば、2000万人の子供に5日間の抗生物質を投与できる。
試算2:下痢になり脱水症で死亡する子どもは年間160万人。 ORS( 経口補水塩 )を安全な飲料水に混ぜて飲ませるだけで命を救うことが出来る。 ORSは1袋1回分約7円。 6億円あれば、8600万袋のORSを提供できる。
試算3:感染症のうち、はしかだけでも死亡する子どもの数は年間55万人。 はしかを含め8種類( はしか、結核、百日ぜき、ジフテリア、破傷風、ポリオ、横熱、B型肝炎 )の予防接種ワクチンのコストは1人分約60円。 6億万円あれば、1000万人の子どもたちに予防接種ワクチンを提供できる。
試算4:栄養不足により衰弱した子どもはかぜや下痢といったありふれた病気で死亡する。 衰弱した子どもの体力を回復させる栄養補助食は、1食約15円。 6億円あれば、40000万食分の栄養補助食を提供できる。
試算5:出産前後のケアを改善することで、多くの赤ちゃんの命を守ることが出来る。 1回の出産に必要な清潔で安全な器具・消毒液・医薬品など一式は約1580円。 6億万円あれば、38万回分の清潔で安全な出産をサポートできる。
 経費などの無駄なく、直接的な活動に6億円を回せればこれだけのことが出来る。
 とはいっても、ホワイトバンドを介さなければ、6億円もの善意は集まらなかったのだろう が…。
 ミーハーな国、日本では。